感染に関する注意と消毒薬の作り方

 

(参考)一般社団法人日本環境感染学会ホームページ
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/dokyokazoku-chuijikou.pdf

 

 

ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、同居されているご家族は以下の8点にご注意ください(詳しくは、一般社団法人日本環境感染症学会とりまとめをご参照ください。)。
ご本人は外出を避けてください。ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出を避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。

(1)部屋を分けましょう
個室にしましょう。食事や寝るときも別室としてください。
子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。

(2)感染が疑われる家族のお世話はできるだけ限られた方で。
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などが、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けてください。

(3)マスクをつけましょう
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
マスクの表面には触れないようにしてください。マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗ってください(アルコール手指消毒剤でも可)。
マスクが汚れたときは、新しい清潔な乾燥マスクと交換してください。マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆いましょう。

(4)こまめに手を洗いましょう
こまめに石鹸で手を洗いましょう。アルコール消毒をしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。

(5)換気をしましょう
部屋は定期的に換気してください。共有スペースや他の部屋も窓を開けましょう。


(6)手で触れる共有部分を消毒しましょう
物に付着したウイルスはしばらく生存します。ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。


家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25㎖)になるように調整してください。
トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。感染が疑われる家族の使用したものを分けて洗う必要はありません。
洗浄前のものを共有しないようにしてください。特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共有しないように注意してください。


(7)汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
※糞便からウイルスが検出されることがあります。



(8)ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てください。その後は直ちに手を石鹸で洗いましょう。
 

 

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●ハイターを使った消毒薬の作り方

参照 (https://karada-naika.com/blog/disinfectant-related-to-coronavirus/

 

ここでは花王さんの販売している「キッチンハイター」と「ハイター」についてご紹介します。各製品によって、次亜塩素酸濃度が異なりますので、ご注意ください。花王さんのホームページに詳細が書いてありますので、こちらもご参考にしてください。

  →花王のHPで詳細を確認する(クリック)

まず、目的によって使用すべき濃度が変わります。

 

①ドアノブ、テーブルなどの消毒、と、②トイレ掃除の二つにわけましょう。ハイターを使用する際にはゴム手袋などを装着するようにしましょう。手が荒れてしまいます。

①ドアノブやテーブル等の消毒
0.05%(500ppm)に調整をします。
水1リットルに25ml(キャップ約1杯)を混ぜればOKです。

 

②トイレ掃除
0.1%(1000ppm)に調整します。
水1リットルに50ml(キャップ約2杯)を混ぜればOKです。「キッチン泡ハイター」はすでにこの濃度に調整されていますので、そのまま利用しても大丈夫です。

これで次亜塩素酸消毒薬の作成完了です。水1Lで記載しましたが、市販の2Lペットボトルで作成しておけばよいと思います。

ただ、次亜塩素酸は長期の保管や高温・直射日光等によって、ゆっくりと分解され濃度が低下していくので、できれば使用する分だけの作成が良いと思います。保管する場合は冷所・暗所が望ましいです。

 

●使用方法


使用方法は、液体を布などにしっかりしみこませ、しぼってからドアノブやTVリモコン、テーブルなどを拭きます。その後水拭きをして終了です。


スプレーボトルにいれてシュッシュとふりかけるのはお勧めしません。口から吸いこんでしまうことにより健康被害が出る恐れがあるため、布にしみこませ拭く、というのが良いと思います。

他にもいくつか注意点がありますので、記載しておきます。

  • 手指消毒には使用しないでください
  • 次亜塩素酸は素手では触れないようにし、ゴム手袋などを装着し使用してください
  • 金属製品、繊維製品に使用すると、腐食や変色を起こす場合があります
  • 十分に換気をして使用してください
  • 有害ガスが発生するため、酸と混ぜて使用しないでください
  • 汚れが残ったまま使用すると効果が弱まります。できるだけ汚れを落としてから使用してください。


アルコール製品が品切れの今、次亜塩素酸は非常に有効な消毒薬です。注意点に気を付けていただき、適正な使用をお願いいたします。

また、必要な分だけを購入していただき、必要な人に行き届くようにご配慮もお願いいたします。

 

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