心房細動とロングブレス

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 今日は息子も休み、孫はもう何日も前から冬休みなので、

 食事は8時となっていたのですが、いつもの習慣で目が覚めたのが

 4時でした。

 

 習慣で目覚めたと思ってましたが、あーーーーー違った。

 招かざる客、心房細動で起こされたようです。

 

 普通の人は、めったに心房細動などなったことはないだろうとおもうので、

 これを読んでくださっている人を意識して、少し説明をすると、不整脈という

 のは、一定のリズム(脈拍)の途中に、たとえば9個目で1拍分のリズムがピタッ

 と止まり、次に、ドンとリズムがもどり、また数拍目で一拍休むという繰り返

 しがあり、それを徐脈というのですが、逆に、1泊打てばいいところに、

 音符で言えば8分音符が2個入ってくるということの繰り返しをするのを頻脈という

 不整脈のことです。

 

 健康な人でも、たまに脈をとってみると、そんなことがあったりするものですが、

 心房細動は、心房そのものが、リズムなど全く関係なく滅茶苦茶に震える

 だけで、リズムを持たない状態になり脈も触れることができなくなりますから

 しゃべることもままならなくなり、動くことも大変な状態になります。

 全身に血液を送る仕事もできなくなっているので、すべての機能が、正常に

 働かなくなるのですね。

 

 こういうことを、10年の間に11回(救急車で運ばれた回数)も起こしてきました。

 心房細動で死ぬことはないと聞いていても、それはとても不安で怖い状態です。

 発作を起こすたびに、あーーこれが私の最後かもしれないと思ってしまいます。

 

 救急車で運ばれて、点滴や電気ショックなど、適切な処置によって、リズミカルに

 脈が動き出すと、先ほどまでのあの苦しさがうそのようケロッとして、何事もなか

 ったかのようにして、歩いて帰ることができるのです。

 

 何度も心房細動を起こしていると、何が怖いかっていうと、脳梗塞なのだそう

 です。 血がどろっとしていると、心房細動の処置の後に、正常に心臓が動き

 出したときに、 血の塊があると、それが脳の血管を通るときに、トラブルが

 起きて脳梗塞になるのだそうで、それが一番怖いことなんだそうです。

 (なかなか想像がつきにくいですが)

 

 血管年齢というのを、数年前に測定したら、20代という結果が出ましたから、

 大丈夫だと、少しは気休めになっていましたが、年が年ですし、何度も心房細動

 を起こしているので、脳梗塞の予防として、血液サラサラになる薬を一昨年から

 処方されています。

 

 今朝の話に戻しますが、今朝、心房細動を起こしたとき、(せっかくの休みで、

 ゆっくり寝ている夫や、息子を起こすのも悪いなあ、起こしたところで治るわけ

 でもないし、この前も、深呼吸を必死にやって、やり過ごしたことがあるので、

 今回もそれを試してみよう)とおもいました。

 

 ユーチューブで観て、このところ、よくやっているのですが、美木亮介さんの

 「ロングブレス」です。正常な働きをしなくなっている臓器に、酸素を送り込もう、

 美木さんのロングブレスの方法で、寝たまま全身に力を入れ息を吸いぶーっと

 息を吐く、これだけです。

 

 おなかをひっこめたまま、鼻で息を吸い、指の先まで力を入れて、お腹を

 ひっこめて、一息でぶーっと勢いよく吐いたあと10秒吐き続ける。5~6回、

 寝たままでやっても、体が熱くなります。

 

 そのうち、心房細動は泣きわめいていた駄々っ子がおとなしくなるように、

 だんだん細動が静まりました。偶然かもしれませんが、偶然ではないような

 気がします。 この変わった深呼吸というかロングブレスが、きっと、効いたの

 だと思います。ほっとしました。

 時計を見たら、6時だったので、すぐ起きてパンを食べ、インスタントの

 コーンスープにお湯を注ぎ、飲み干してから朝の薬を飲みました。

 8時に起きてきたみんなにも、私と同じく、手作り料理なしのパンとコーン

 スープでした。

 

 昼頃までずっと不整脈は続きっぱなしだったので、脈を常にはかり乍ら

 ゴロゴロしていましたが、これ以上変化もなさそうだったので、起きだして、

 軽く片付けなどをしてから、珍しく夫と、最近の世の中で起きている事件

 のことなど、熱心にしゃべりあっているうちに気が付いたら脈拍が正常

 に戻っていました。

 

 これで二回、ロングブレスで心房細動を切り抜けたことになります。